はじめに

設立趣意書

 昨今、現代西洋医学に対して、代替医療に関する研究開発が海外の複数の地域で進められています。その一つの視点として、ことさらに病因論を追求するあまり、身体全体の調和よりも患者の検査、分析を重視する、いわば、”木を見て森を見ず”の偏った取り組み方が、反省を余儀なくされているものと考えられます。

 そしてそれら代替医療のなかでも、アピセラピーは大きな可能性を秘めた一つといえます。アピセラピーとは、ミツバチの生産物(はちみつ、ロイヤルゼリー、ハチ花粉、プロポリス、ハチ毒など)を、日常生活に積極的に取り入れ健康の維持増進をはかることですが、最近では内外の研究機関などにおいて、はちみつ、プロポリスおよびハチ毒などが医科学的に調査研究され、それらの薬理効果が公表されるにつれ、アピセラピーの概念が一定の広がりを見せています。

 しかしながら、アピセラピーについての概念の普及が社会経済に及ぼす影響を考えるとき、関係者には、ただ経済的利益の追求だけではなく、真摯な理念と行動が要求されるはずです。これはアピセラピーの健全な発展のために、必須の条件ではないでしょうか。

 ヨーロッパにおける、養蜂技術や知識に基づくアピセラピーと、我が国のそれには決定的な差があります。それはミツバチと共に歩んできた時間の長さです。もちろん我が国には、他に例を見ない、ハチ毒療法がありますが、はちみつ、ハチ花粉、プロポリスなどの活用に関しては明らかな差異があることは否めません。

 化学物質の氾濫する現代において自然を基軸とするアピセラピーに携わる私どもの本旨は、内外の研究機関や組織と最新の知識や技術を共有し、積極的に活動することです。つまり、私どもはこれまでの活動実績と研究成果をもとに、団体や個人がより一層の協調と連携を図る「場」として『日本アピセラピー研究会』を設立し、国際的なシンポジウムやワ−クショップを開催しまたは参加することで、内外の研究機関等とも協調しながら広く世界に向けて情報発信を活発化する必要性がある、との認識の下で活動いたします。また、会員の知的資質、関心に応じて各部会を組織化し、積極的に研究し成果の発表を行っていく所存であります。

 以上、設立の趣旨に賛同される方々の、積極的なご参加ご協力をお願いする次第であります。

2006年3月16日
日本アピセラピー研究会
設立発起人代表 内藤博文

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